説明を理解できてない子は結論だけ復唱するケースが多い。 例えば、方程式の説明を聞き終わった後に「X=6」って答えを復唱してる子はまず間違いなく何も理解していない。 というよりこういう子達は、分かってるフリを一生懸命していると言った方が正しいかもしれない。

今月A先生宛てに入った2件の保護者からの電話。 1件目 「A先生の丁寧な指導のおかげで家でも頑張って勉強しています。本当に先生の事を信頼している事が伝わってきます。ありがとうございます。」 2件目

「授業中に遊ぶのはつまらない授業をしているからだ。先生が悪い。」 「宿題をやってこれないのは先生がやる気を引き出さないからだ。先生が悪い」 子供達に対してこれを許すのであれば 「仕事中に遊ぶのはつまらない仕事をさせるからだ。会社が悪い。」

「頭がいいけど学歴がない人」の大半が「勉強をやればできるけどやらなかった人」ってイメージなんだけど。 ハングリー精神がない人のイメージ。

この世で唯一全員に共通してる点が1日は24時間しかないこと。 後からどれだけ本気で頑張っても時間的に間に合わないという事は大学受験ではよくあるし、そうならない為にも少しでも早く始めるしかない。 部活が終わってから本気で勉強するなんて甘い事言ってる余裕はない。

「うちの子こんなに勉強してるのに伸びないんです」って体験前の面談で保護者から言われる事がある。 そういう子達は能力が低いうえに勉強時間に対して量が圧倒的に少ない。 能力低くてもそこそこのスピードで演習こなせる子は典型問題だけはそういう子よりは拾えるからそこで差が出る。

教育関係者でない人達が想像する高校偏差値50って、現実の高校偏差値60くらいなんだよな。 「社会苦手でも流石に教科書見ながら穴埋めくらいならできるでしょ」 偏差値50の高校に通う子でこれが当てはまる子なんてほとんどいない。 これくらいならできるでしょが通用しない学力帯だからね。

でも結局、捨てアカや捨てアドでこういう事する人達って、発達障害とか生活保護とかの支払い能力のない「無敵の人達」なんだよな。 そうなると赤字覚悟で開示請求する事になるし、お金払うくらいならと泣き寝入りする事になる。

これの反論は大きく分けて２つ。 「勉強とは違って仕事はお金もらってるんだからそんな事は起こらない」 「つまらない仕事を用意してるんだから会社が悪いし、そういう仕事を割り振る管理職に問題がある。」 前者の反論は後者の反論によって潰されたね。

本来であれば中学・高校の役割を大学が受け持ち、小学校の役割を中学・高校が受け持ち、保護者の躾を小学校が受け持つ。 今の教育の下位半分はこんな感じ。 そしてFラン大学を潰さずに残してる理由もこれ。

ほとんどの高校生が「みんなやってるから」って勉強するし「みんなやってないから」って勉強しない。 だから周りの環境が大事になってくる。

偏差値50の私立高校って、一般入試なら偏差値45の私立高校までしか合格できない学力の子が推薦で合格して入学してくる。 そしてそういう子が学年の6割、多いところだと8割を占めている。 確かに一般受験の生徒の偏差値は50かもしれないけど、生徒の多くは偏差値45くらい。

そもそも「スマホ持たせると勉強しなくなるから買いません」って時点でトップの公立高校なんて無理。 そのレベルの子はスマホがあってもちゃんと勉強するから。 むしろ、そのレベルの子はスマホを勉強に活用できるから、スマホが無い方が逆に勉強に悪影響の可能性がある。

「自分は子供の時にやりたくない事を我慢してやってきたから、子供にはやりたくない事を我慢してまでやらせたくない」 こういう親が一定数いて、「子供に嫌な事をやらせるのは昭和の指導」とか「我慢してまでやらせても人生は楽しくならない」とかめちゃくちゃな事を言い出す。

偏差値が高くない高校に行くと何が困るって、この時期にまだ受験範囲が全然終わってないから、一般受験なんてとてもじゃないけどやれない事なんだよな。 そういう高校に通ってる子は塾に通わない限り推薦入試以外の受験方法だと難しいから、推薦入試を使わざるを得ない。

そういえば、今年のサザエさんはカツオが夏休みの宿題を夏休み最終日に慌ててやる話がなかったなぁ。 夏休みの宿題無くそうみたいな動きもあるし時代なのかなぁ。